What a Wonderful World!

世界の珍スポット - for curious travelers

聖ピーター・ローマ・カトリック教会 (アイルランド)

ST. PETER’S ROMAN CATHOLIC CHURCH
(IRELAND)

セント・オリバー・プランケットが静かに眠る教会

ダブリンから車で約1時間15分ほどにあるドロヘダ。ボイン川街を流れる、素敵な小さな街ですが、重く悲惨な歴史を背負っている街としても有名な街です。

1641年9月11日この街にイギリス人の軍人・政治家のオリバー・クロムウェルがアイルランドを侵攻し、住民を大量虐殺しました。そんな街の中心にそびえ建っているのが聖ピーター・ローマ・カトリック教会です。

1791年、アイルランド人の建築家でGPO(中央郵便局)をデザインしたことでも有名なフランシス・ジョンストンによってこの地に建てられました。現在の教会は884年にオープンしました。フレンチ・ゴシック様式の教会です。

この教会にはとても大切な方が祀られています。セント・オリバー・プランケット(1625年-1681年)です。彼はドロヘダに長く住んで地元に学校をオープンするなど貢献していました。しかし当時カトリックは禁止され、密かにミサなどを行うしかありませんでした。そのため彼は身を隠したり、変装したり旅に出たりしました。しかし1679年ダブリンで逮捕されてしまいます。
その後ロンドンへ送られ、ロンドンのニューゲート刑務所に入れられてしまいます。裁判で大逆罪で有罪になり、死刑を宣告されました。その時の陪審員はすべてプロテスタントでした。

セント・オリバー・プランケットの説明書き
ロンドン、ニューゲート刑務所に入れられた時の牢屋の扉
牢屋の扉の上にはセント・オリバー・プランケットが引きずられている絵が
セント・オリバー・プランケットの聖堂
セント・オリバー・プランケットの絵

1681年7月11日、イギリスのタイバーン(現在のマーブル・アーチ。ロンドンのハイドパーク内)で首釣りの刑の後、内蔵抉り、そして四つ裂さきの刑にされました。彼が最後のカトリック陰謀事件の犠牲者でした。

死刑執行人が買収されたため、彼の遺体の一部は焼かれずに済んだという説があります。または頭部は彼の友人が救いだし、ローマに持ち帰ったとも言われています。彼の遺体は二つのボックスに分けて入れられロンドンに埋められました。その後ご遺体(聖遺物)はドイツへ渡り、ローマに渡り、北アイルランドのアマーへ渡り、1921年6月29日に聖ピーター・ローマ・カトリック教会に辿り着きました。ご遺体(聖遺物)の一部は1975年5月にこの教会に辿り着きました。

聖遺物の一部

セント・オリバー・プランケットは1920年に列福され、1975年に聖者と宣言されました。彼の頭部はアイルランドではThe head とも呼ばれています。

The head
The headが祀られているケース

 

 

1999年9月よりダブリン滞在のアラフォー&独身。9時-5時で働く会社員&ブロガー。
アイルランドで話題のニュースをはじめ、レストランやパブの紹介やダブリン生活を個人ブログで紹介しています。
Blog:ティファニーのアラフォー的?アイルランド生活