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マドリッドの珍建築物 (スペイン)

Edificios extraños en Madrid
(SPAIN)

思わず二度見してしまう奇妙な建造物たち

何気なく前を通り過ぎて、えっ、なにか今、変だったような、、、と後戻り。上を見上げて、おぉ、変!と声を出す建造物をご紹介します。

1: 白い塔(Torres Blancas)

丸いものがたくさんくっついた外観

マドリッド、空港間を車で行くと、ほとんどがこのビルの横を通り過ぎ、丸いのが不整列にくっついた高い建物は誰もの目を引きます。丸いのがいっぱい付いてる建物、と言うだけで、マドリッドに住む人は「白い塔ね」と答えます。「白い塔と言ったって、ちっとも白くないじゃない。なんで?」と聞いても「うーむ」と言うだけで、答えてくれる人はいませんでした。白いのが剥げたのかな?とか、オーナーか設計士がブランカ(白という意味)という女性なのかな?などと考えましたが、これを機に調べてみますと、やはり、疑問を問いかけている人がいて、答えが分かりましたよ。
白いセメントで造る予定だったのです。だから、白く出来上がるはずだったのです。で、「白い塔」という名前で申請し、申請が通り、登録してしまいました。が、予算の関係上、白いセメントは無理となり、普通のセメントで造ることに変更したそうです。
地下2階、地上23階建てで、81メートルある白い塔は、1961年にフランシスコ・ハビエル・サエンス・デ・オイサ(Francisco Javier Sáenz de Oiza)が設計し、1964年から1968年にかけて造られました。住宅及び事務所です。

本当は白いセメントで作る予定だったが…
住宅や事務所になっている

2: 竹の家(Casa de Bambú)

周囲はなんとすだれ

周りが全部竹なのです。すだれですね。すだれを金属で留め、蛇腹にし、横に並べて周りを埋めています。出来た当初を思い浮かべて下さい。新しいすだれを思い浮かべればいいのです。きれいだったでしょうね。さて、今はどうかというと、傷んだすだれを思い浮かべればいいわけです。耐久年数は10年から15年。もうそろそろ、、、
建築家アレハンドロ・サエラ(Alejandro Zaera)により、2007年に出来た、88件入ったマンションです。いつから造り始め、誰のデザインによるものかなどが分からないのは、たぶん、この建物をスペイン政府が買い取ったからなのでしょう。スペインは2008年の10月にバブルがはじけ、経済的に大変なことになったのは世界中に知れ渡りましたが、建設関係は、すでに前年からひどい状態で、全く回転しなくなっていました。国が一般市民に安く提供したマンションのひとつです。

年季が入っている
国が一般市民に安く提供したマンション

3: 草の壁(Pared de Plantas)

壁は様々な種類の草で覆われている

この壁は描かれたものではなく、壁全体をいろいろな種類の草が覆っています。これを1枚の写真で分かってもらうのは難しいですね。人を入れてアップで撮ると、単に草のはえた崖などで撮ったことになってしまうし、ビル全体を離れて取ると、絵が描かれているように見えてしまいます。生の草で覆われた壁ですよ!
昔ガソリンスタンドだった所を広場にし、奥にカタルーニャ州の銀行が文化センター及び展示会場を造り、広場の横の高さ24メートル、460㎡の壁を250種、15000の植草で埋めました。2007年パトリック・ブラック(Patrick Blac)のデザインです。金属製の支え、何層もの特性格子網、プラスチックシートなどを使用し、管で、定期的に水を補給するようにしてあります。

特性格子網などを使用し定期的に水を補給している
奥は展示会場になっている

4: キュービックビル(Edificio de los Cubos)

まるであのゲームを彷彿とさせる外観

ここをひとつ抜いてみましょうか。おっ、くずれませんね。じゃあ、私はこっちを抜いてみます。ほっ。積み木ゲームが出来そうなビルです。
直径2,5メートルの8本の柱に4階建てのビルが12戸交互に積み重ねられているデザインは、1974年に4人のフランス人によるものです。スペイン人の建築家ルイス・デ・ラ・ロカの元に1976年から1981年にかけて造られました。
2006年に科学開発省として開きましたが、現在は、経済省の部門である調査・発展・改革事務所が使用しています。

4階建てのビルが交互に積み重ねられている
現在は事務所になっている

5: トタンマンション

カラフルなマンション

16色の壁のマンションがあると知り、その写真を撮りに行こうと歩いている途中に出くわした建物です。16色はないけれど、一応写真に収めておこうと近づくと、なんとトタン板で出来ているのですよ!本当に単なるトタン板を並べてあるだけです。外側はきれいに塗ってありますが、内側はそのままトタン色ですね。夏は45度を超えることが度々あるマドリッドで、いくら内側にガラスの仕切りがあったって、とてつもなく暑いのではないでしょうか?周りには木もない、ガンガン照りの所にありました。
出てきた人に聞くと、これもスペイン政府が市民に安く提供したマンションだそうです。いったい誰が造ったのだろうとネットを開いてみましたが、全く資料は見つかりませんでした。

よく見てみるとトタン板…夏はたぶん暑い
これもまた国が一般市民に安く提供したマンション

+: 16色マンション

こちらも目を引くカラフルなマンション

トタンマンションが衝撃的だったので、なるほど、という感じで見ました。
普通のマンションで、2007年から2010年にかけて造られています。建築家はラファエル・カニサーレス。

窓の配置も個性的
こう見えて普通のマンション

 

30年間スペインのマドリッド暮らしで、観光ガイドをしています。
ガイドブックには載っていない、パック旅行では行かない、私も知りたい、そんないいこと、いい所を皆さんにご紹介。