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チン・スウィー洞窟寺院 (マレーシア)

CHIN SWEE CAVES TEMPLE / 清水岩廟
(MALAYSIA)

高原リゾートのすぐそばにあるマレーシアの地獄寺とは

クアラルンプールから約1時間、ゲンティン・ハイランド。標高1700mにあるため、気温も16~27度と熱帯マレーシアにあって涼しく、頂上はカジノやホテルなどを中心とした高原リゾートになっている。

リゾートの手前には絶景ポイントとしても知られる中華寺チン・スウィー洞窟寺院(清水岩廟)がある。

中華っぽいチン・スウィー洞窟寺院の門構え

ゲンティン・ハイランドを一大リゾートとして築き上げた中国福建省出身の華僑リン・ゴー・トン(Lim Goh Tong)が、私財を投じて建立した寺院で、悪霊を退散させる中国の伝説の仏教僧を祀られている。霧がかかり、緑深き山々を見下ろす静けさは、信者のみならず観光客をも魅了する。ちなみに拝観料は無料だ。

ゲンティンハイランドリゾートの創始者リン・ゴー・トン氏の像
チン・スウィー洞窟寺院からはリゾートのホテル群が見える
ゲンティン・ハイランドの絶景ポイント

見所は最上階からの景色が素晴らしい九重の塔、仏像など普通に寺っぽいのだが、もう一つ「地獄寺」とも呼ばれるのにふさわしいアトラクションがある。それが「悟りへの旅(Journey To Enlightenment)」だ。何やらありがたそうな感じがするが、チン・スウィー洞窟寺院が別名「地獄寺」とも呼ばれるわけがここにある。

「悟りへの旅」の入り口は仏像正面にむかって左にある。自分で歩いて見学する散策路スタイルになっている。悟りとは言うが、実際にはよく言われる”悪い事をすると地獄にいきますよ”というのを具体的にジオラマで再現した八大地獄の世界が繰り広げられてる。整備された散策路を進むといきなり出てくるフィギュアは、実際の人間の5/8スケールぐらいのサイズ感だろうか。精巧というとはまた違うが、なかなか侮れない描写力。この世界観は子どものみなならず、大人もトラウマになりそうなレベル。

アトラクション「悟りへの旅」の入り口がここ

最初にエンカウントするのは誰でも一度はみたことがある冥界の主である閻魔大王。ここでは生前の行いの審判がくだされるらしく「登録事務所(Registration Office)」が設けられている。地獄というとカオスなイメージがあるが意外と役所的な部分もあるのだろうか。

いきなり閻魔大王からジャッジメントですぞ

事務的に審判をする閻魔大王と比べ、その場に身を置く人々の状態とその表情がエグい。生前どんな罪を犯したらこうなるのだろうか?というかこの画像は本当に全部載せて大丈夫だろうか?と、違う意味で不安を煽られる。ここまでディテイルに凝る情熱がすごい。

苦悶の表情がリアルすぎる
まさに鬼の仕業、これが地獄なのか!
熱いとかいうレベルじゃないような
なにげにさらし首がのっているのがコワイ

なんとなくその名前を知っている「血の池地獄」だが、こうして実際にビジュルアルで見せられると納得するしかない。心なしか肩までしっかりつかってくつろいでいるように見えなくもない。

不謹慎だがちょっと気持ちよさそうにも見える

あの世は絶望だらけなのかと思いきや、周囲の雰囲気が明るくなってくる。人々が吸い込まれていく絵が描かれた岩には「廻輪道六」とある。輪廻転生を意味しているようで苦しむ人を救う仏様のようだ。本気でトーンダウンしていた気持ちがちょっと盛り返してくる。

おや、なんだか散策路が明るくなってきた
どうやら輪廻転生を説明した図解のようだ

そして次の瞬間から、いきなり天国へと導かれる。なるほど先ほどの絵は天国と地獄の境界だったのかと。ここからは誰が見てもわかりやすい極楽っぽい雰囲気に満ちくる。どことなくアイドルっぽく歌って踊る美女たち、福々しい神様たちがお出迎えだ。

天国のパフォーマンス集団現れる!
見るからに福の神といった雰囲気を醸し出す神様たち

最後はなぜか孫悟空をはじめ「西遊記」の登場人物に見送られ、「悟りへの旅」は終わる。

孫悟空
沙悟浄
お師匠さん(三蔵法師)と猪八戒

悟りを開けたか?と言われるとおそらく開けていないと思うが、悪いことをするとこうなるのだなというのは、しっかりと学習した次第である。

悪いことはするなよ!by閻魔大王

CHIN SWEE CAVES TEMPLE

 

マレーシアの暑さに負けじと、日々仰天ネタと格闘している武闘派ライター。ディープな記事を書くために、現在マレー語を勉強中。
趣味は俺ミシュラン的な日本食レストランチェック。