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世界の珍スポット - for curious travelers

ケリーズ・キャッスル (マレーシア)

KELLIE’S CASTLE
(MALAYSIA)

マレーシアのジャングルの中にたたずむ謎の洋館ケリーズキャッスル

マレーシアの首都クアラルンプールから北へ約200kmに位置するペラ州イポー 南へ約20km、バツーガジャ(Batu Gajah)はマレーシアの昔ながらの生活が残る村が点在するエリア。ココナッツやヤシの木が自生し、舗装されてない道はスコールが降ると水たまりがあちこちにできる。

幹線道路から外れてジャングルの中の一本道を進んでいくと、いきなり大きな洋館が姿をあらわす。それがケリーズ・キャッスルだ。

謎の城?ケリーズキャッスル

訪れる人も増えた今では多少観光スポットらしさもあるが、基本、周囲は何もない、あたり一面の緑深いジャングルだ。遠くから眺めるとテーマパークのアトラクションように見えなくもない。

近年整備されたとみられる入り口付近

ケリーズ・キャッスルは1915年にイギリス出身でのちにゴム農園の経営などで成功をおさめ富豪となったウィリアム・ケリー・スミス氏とその家族の自宅となる予定の家だった。しかしスミス氏はその完成を見ることもなく、1915年に当時流行っていたスペイン風邪に患い、56歳で亡くなってしまった。残された家族はイギリスへ戻りその後マレーシアに戻ることはなかった。放置されたケリーズ・キャッスルはそのまま朽ちてしまうと思いきや、映画などロケ地として注目され、当時の雰囲気を残しながら保存され今にいたる。ちなみに2011年公開の日本映画「セカンドバージン」のロケ地にもなっている。

入場料RM5(約130円)を払い、川の向こう川の城へ橋を渡り向かう。この川はスミス氏の故郷スコットランドの風景に似ていると言われている。

ケリーズキャッスルは橋を渡っていく

マレー語と英語で書かれた案内標識

実はこのケリーズ・キャッスルそして未完ゆえに手すりや柵がない場所がちょいちょいある。「バトゥ洞窟」の回でも記載したが、こちらも遠足ならふざけたりすると担任ではなく校長先生に直で怒られるレベルだ。

屋上に出るのは自己責任で

当時の面影を残す部屋

まずは母屋へ。完成すればマレーシア初となる予定だったエレベーター設置スペースがそのまま吹き抜けに。

本来ならばエレベーターが設置される予定だった

素通しの窓からはジャングルが見える。またベランダにでもなる予定だった屋上はかろうじてチェーンがあるが、足を踏みはずしたら真っ逆さまに落ちてしまう。注意書きには「危険!自己責任で」と書いてある。

こちらは地下室に続く階段。中は本当に真っ暗で何も見えない。実はケリーズ・キャッスルには秘密の地下道や通路があると言われている。

真っ暗な地下室へ続く階段

同じ敷地内には離れが建つ予定だったらしい。完成したら大きな厨房やリビングとなる予定だった場所には壁だけが残され、某RPGの廃墟の町っぽい。

まさに廃墟といった雰囲気が漂う

完成していれば豪華な邸宅だったと思わせる

床の部分の装飾からリビングかダイニング?

崩れ落ちないように補強がしてある壁

通用門らしきそばには倉庫のようなものもある。

裏口と倉庫のような建物

元はゴム農園だったという丘の上にあり見晴らしはよく、南国らしい風も心地よい。観光客も多く散策しているが、これ人がいなかったらちょっとコワイなという気がしなくもない。

スミス氏の故郷の景色と似ていたのだろうか

重厚なつくりの廊下

庭は手入れがされている

日没後暗くなったら完全におばけ屋敷っぽいなあと思ったら、さすが廃墟だけあって心霊スポットと言われることもあるらしい。なんでも夜になると3階の廊下をスミス氏が歩き回っているとか、白いブラウスを着た娘のヘレンがベッドルームにいるなどという噂がまことしやかに囁かれているらしい。

夜になると噂がいろいろな噂があるケリーズキャッスル

 

about the navigator

久里浜あきこ
マレーシアの暑さに負けじと、日々仰天ネタと格闘している武闘派ライター。
ディープな記事を書くために、現在マレー語を勉強中。
趣味は俺ミシュラン的な日本食レストランチェック。