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世界の珍スポット - for curious travelers

バービカン(イギリス)

Barbican
(UK)

ロンドンの金融街シティのど真ん中に突如現れるコンクリートむき出しの建築。中に入ってみると、都会の喧騒を忘れられるオアシスが・・・

バービカンは、ロンドン東部シティと呼ばれる金融街の真ん中に位置する、16ヘクタールにも及ぶ一大商業、居住・文化複合街区です。第二次世界大戦後の焼け跡に建てられたバービカンは、今年設立25年を迎え、イギリスの重要文化財に指定されている、ヨーロッパ最大の複合施設です。

バービカンの入り口の一つ。

ラテン語で砦を意味するバービカン、文字どおり外からはごつごつとしたコンクリートむき出しの現代建築の建物が砦のようにそびえ立ち、少し入りにくい雰囲気かもしれません。しかしいったん中に入ると、大きな人工池のある開放的な空中庭園が来る人を優しく待ち受け、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

居住区3棟が見えます。窓辺の花の色がコンクリートのコントラストで映えていますね。
人工池の上に居住棟が建っています。

 

この空中庭園を囲んで超高層居住区、2千人近く収容できる大型コンサートホール(ロンドン交響楽団の本拠地)、千人以上収容できる劇場、3つの映画館、図書館、アートギャラリー、レストラン、カフェ、そして名門女子校(City of London Girls School)、名門音楽演劇学校 (Guildhall School of Music and Drama)、さらにはロンドンで2番目の規模を誇る熱帯植物の温室などが併設しています。

図書館、音楽演劇学校、アートギャラリー、そして地下鉄の駅の表示が見えます。
ギルドホール音楽演劇学校は、ロンドンでも3本の指に入る名門校です。
St Giles 教会の側面。

 

バービカンは、「ブルータリズム」と言われる冷酷、直接的かつ厳しい、そしてコンクリート素材を前面に出した建築が主ですが、それだけではありません。人工池に面して 建っているSt Gilesは、ロンドンにある数少ない中世からある教会。第二次世界大戦中のドイツ軍の爆撃にも耐えた由緒ある教会で、バービカンに住む人、またここを訪れる人々たちの心の拠り所でもあります。

人工池の奥には空中庭園が広がります。
人工池と空中庭園。

バービカンはまさに 都会のオアシス。昼休みには、周りの金融街からリラックスするひとときを求めるビジネスマン・ビジネスウーマンをたくさん見かけることができます。最近では戦後復興から高度経済成長期、そして現在に至るまでの日本の住宅建築と生活様式の変遷を紹介する展覧会も開かれていました。施設がたくさんあるバービカン、観光で訪れるには1日では足りません!バービカンの現代建築に興味のある方は、夏から秋に行われている90分 のウォーキングツアー(12.5ポンド)に参加してみてはどうでしょう?

空中庭園と人工池を囲んでテラスがあります。昼休みにはランチをとる人たちで大賑わい
人工池の周りには景観のためか柵はありません。あまり近づきすぎて落ちないように・・

 

バービカン内のギフトショップ。素敵なお土産が見つかります。
バービカン施設内。無駄のないモダンな建築です。
バービカン施設内のカフェ。おすすめはFlat White (濃いめのラテ)です。
「ブルータリズム」を象徴するかのような冷酷で厳しいデザインの階段。
あまり照明を照らしすぎない、直接的ながらも落ち着いた建築方式です。
連結通路もブルータリズム溢れる、無駄を排除した建築です。
取材帰りに見つけたCity of London Girls Schoolの女学生たち。赤いセーターにチェックのスカートの制服です。