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バンクアート1、バンクアート2(アルバニア)

Bunk’art1, Bunk’art2
(Albania)

防空壕の博物館?!アルバニアの歴史を知るならBunkartへ!

東欧に位置するアルバニアは、長い間共産主義政権下にありました。共産主義政権時代の独裁者・エンヴェル・ホッジャはスターリニズムの影響を受け、ソ連と決裂、ワルシャワ条約機構から脱退、中国とも決裂し、鎖国状態を築き上げました。
しかしこのように世界の大国と決裂すること、グローバル化の波に逆らうことによって、いつでも攻撃を受ける可能性はありました。そのため、独裁者ホッジャは核爆弾からの攻撃に備えたシェルターとして、アルバニア国内に多くのバンカー(コンクリートの防空壕のようなもの)をつくりました。その数は173,371個に及ぶと言われています。

トンネルをくぐり、バンクアート1の施設まで歩きます

バンカーはコンクリートづくりで撤去には巨額の資金と時間が必要であるため、そのほとんどが今もアルバニア国内に残っており、1平方キロメートルに平均5.7個のバンカーがあると言われています。首都ティラナの街にも、未だにたくさんのバンカーがそのまま残っています。
実際にこのバンカーが攻撃から身を守るためのシェルターとして使われることはありませんでしたし、この「バンカーリゼーション(bunkerisation)」と呼ばれた活動がアルバニアの経済に大きな痛手を負わせたことは言うまでもありません。

ティラナ市内にはこのバンカーのうち特に大きな2つを歴史博物館にしたものがあります。
それが今日ご紹介するBunkart 1とBunkart 2。

バンクアート1の入り口。ここから中は暗く入り組んだ防空壕です。

Bunkart1では共産主義時代がいかにして始まったか、共産主義の終焉までの歴史を見ることができます。部屋数はなんと106もあり、全て見切るのには1時間半から2時間ほどかかるでしょう。中では独裁者ホッジャが万が一の攻撃に備えて用意していた自分の部屋や、用意していた兵器なども見ることができます。
Bunkart1のすぐそばにはDajti(ダイティ)という名前の山に昇るロープウェイの乗り場もあり、頂上からはティラナの街を一望することができます。こちらも必見です。

ダイティの頂上からの眺め。ティラナ市を一望できます

Bunkart 2はティラナ市のスカンデルベク広場(中央広場)からすぐのところにある、Bunkart 1よりも小規模なもので、共産主義政権下のアルバニアについて見ることができます。部屋数は24あり、内部には共産主義時代のスパイ活動に関する動画や写真を見ることができる部屋もあります。
言語はアルバニア語もしくは英語、入場料はそれぞれ500レク(1レク=ほぼ1円)です。
アルバニアを訪れた際には、「ヨーロッパの北朝鮮」と呼ばれたアルバニアの歴史に触れてみるのはいかがでしょうか。

バンクアート2の外にある古い電波塔。看板として使われています
バンクアート2の入り口。
バンクアート2の入り口を入ってすぐには、共産主義時代に亡くなった人々の写真が飾られています。
バンクアート2の出口。