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世界の珍スポット - for curious travelers

タロットガーデン(イタリア)

Il giardino dei Tarocchi
(taly)

女性は皆、心の内部に庭を持っているbyニキ・ド・サンファル

数学者ラトウィッジ・ドジソンがルイス・キャロル名で書いた児童小説『不思議な国のアリス』の中に、アリスがクロッケー大会に参加するよう促され、ゲートの代わりに生きたトランプを使用したばかりに大混乱に陥った場面があったのを覚えている方も多いと思います。
フランス人の父、アメリカ人の母を持つパリ生まれアメリカ育ちのアーティスト、ニキ・ド・サンファルがデザインしたこのタロットガーデンに一足踏み込めば、まるでアリスになったような感覚に陥ります。
タロットを心から愛していたニキが、ガウディのグエル公園、イタリアのボマルツォにある怪物公園を訪れた後に、彼女が夢見る魔法の世界やスピリチュアルな世界を表現しようと、1979年から取り掛かり約20年かけて完成させたアート庭園。
トスカーナ地方の田舎道に車を走らせると突如現れるタロットガーデン。

突如現れるモザイク像

 

入口の丸もいい感じです

中世の時代から未来、恋愛、運勢、時期などを読むために使われタロットカードの絵柄や意味にインスピレーションを得て、セメントと鋼鉄できた彫像を隙間なくガラス、鏡、カラフルな陶器で覆った大小21体のモザイク像の世界は必見です。

この細道を歩いていくと
ドーンと現る巨大なモザイク像
ボマルツォの怪物公園にあるアレですよね?

運命の車輪、女教皇、星、愚者、審判、節制、魔術師、つるされた男など、それだけで何か強いイメージを呼び起こされてしまうようなタロット・カードの呼び名。ルネッサンスから今日まで、貴族が当時の画家に描かせたものから、サルヴァドール・ダリ、レナート・グットゥーゾなど、数十人のアーティストが新しいタロットカードのデザインを行ったのもわかるような気がします。

中もミラーモザイク
まるで魔法の世界に入り込んだかのよう
カラフルな柱の一部

ニキにとってタロットは友達でもあり、肌身離さず持ち歩き常に見ていたもの。そして『女性はみな心の内側に庭を持っているのよ』と言っていたニキ。その思いから、彼女が20年以上かけ、私財を投じ自分のすべてを投影させたというタロットガーデン。
ニキ特有の柔らかな曲線と強い色彩で包み込む、性、生命、苦悩、闘い、喜びと人間が持つありとあらゆる感情を表現した彫像の一つ一つを見ていると、だんだん心もほぐれていくような感じがします。

胸から水が出る噴水
ニキが住居にも使っていた全面ミラーモザイクの家。私にはここで生活するの無理です。落ちつきません・・
キッチン
暖炉
悪魔
トスカーナの田園風景に囲まれたタロットガーデン

ところで、この庭に日本的な彫も発見しました・
世界遺産多いイタリアでも特に奇妙なスポットの一つタロットガーデン。日本的な彫を見るためにも是非足をお運びください。