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世界の珍スポット - for curious travelers

ペール・ラシェーズ (フランス)

cimetière de l’Est
(france)

ショパンやモリエール、ピサロなどが眠るフランス最大の墓地

パリの東に位置する20区にはノートルダム寺院やルーブル美術館など定番の『観光地』として知られる建築物こそありませんが、有名人が数多く眠るパリ最大のお墓があります。
ペール・ラシェーズと呼ばれるその墓地の規模は、なんと43ヘクタールもあり、その広さを東京ドーム約9個分、おおよそ100万人もが眠っています。パリ最大規模と言うだけあって、そこにはかの有名な作曲家のショパンや、作家のモリエールやバルザック、画家のピサロやドラクロワ、歌手のエディット・ピアフなど世界的にも知られる人々のお墓があります。実はこの墓地、世界規模で見ても最も訪問者の多い墓地のひとつなんです。

墓地入り口

その歴史は、17世紀にまで遡ります。この墓地のある場所には当時キリスト教カトリックのジェズイット修道会(イエズス会)の僧院がありました。しかし1803年にパリ市に接収されて墓地となります。個人の埋葬が当たり前ではなかった時代に、ナポレオン・ボナパルトが「人種や宗教に関係なく、全ての市民は埋葬される権利がある」と宣言したことで、この頃からパリの各地で集団墓地が出現し始めたそうです。

石畳の道

ペール・ラシェーズ墓地は200年以上の歴史があり、敷地も広く周りは壁に囲まれているので一歩足を踏み入れるとそこはタイムスリップしたかのような不思議な空間が広がります。主要な道は石畳になっていますが、お墓とお墓の間に道はありません。有名人が多く眠っている墓地ですが、訪問可能な時間帯であれば誰でも無料で入場することができます。そのこともあって、埋葬されているショパンやエディット・ピアフのお墓には今でも世界中のファンから花束が手向けられています。敷地内には教会のような建物もあり、その周りには参拝者が休憩できるベンチも置いてあります。

ショパンのお墓

また、ここは1871年に革命自治体であるパリ・コミューンの市民が立てこもり、1週間の間に147人もが銃殺され、活動が鎮圧された場所としても知られています。1871年の5月21日から28日に亡くなった人々へのオマージュとして、墓地の南東方向にはプレートが掲げられています。

お墓の周りにはお花屋さんも多く、お供え用のお花を購入することができます。ただし、冒頭でも触れた通り敷地面積は43ヘクタールと非常に広いので、事前に訪れたいお墓をリストにしておくことをおすすめします。墓地の入口(メトロ2番線のフィリップ・オーギュスト駅下車)には有名人のお墓の場所が書かれた地図があるので、順路の参考になります。メトロ2番線と3番線に墓地と同じ名前のペール・ラシェーズ駅があるのですが、こちらは正面入口ではなく側面の入口であり、駅からの距離も少しあるので注意してください。歴史的な場所でもあり、有名人がこれだけ眠っているお墓は他に例を見ません。一歩入ると街中では決して見ることのない世界が広がっています。パリにお越しの際は是非ペール・ラシェーズ墓地まで足を運んでみてください。

墓地内の協会

 

3月中旬から10月まで:平日8時~18時/土曜:8時30分から18時/日曜祝日:9時から18時
11月から3月中旬まで:平日8時~17時30分/土曜:8時30分から17時30分/日曜祝日:9時から17時30分