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サルコファゴス・デ・カラヒア (ペルー)

Sarcófagos de Karajía
(peru)

ペルーのミニ・モアイ!断崖に立つ人型の棺「サルコファゴス・デ・カラヒア」

ペルー北部にあるアマゾナス州の州都チャチャポヤス。チャチャポヤスとは、地元サチャプヨス語で「霧の人々」という意味だとか。そのチャチャポヤスを中心に800~1470年に栄えたのが、チャチャポヤス文化です。独自の世界感を持っていたというチャチャポヤスの人々は、死者を埋葬するためにさまざまな形のサルコファゴ(石棺)を作りました。かつてはチャチャポヤスを中心に数百基はあったというサルコファゴも、自然災害や盗掘者による破壊でそのほとんどが失われてしまったとか。今回ご紹介する「サルコファゴス・デ・カラヒア」は、現存するサルコファゴの中でも特に保存状態がよいことで知られています。霧の中に暮らした人々が造った不思議な石棺は、チャチャポヤスから車で2時間のサン・ミゲル・デ・クルスパタという小さな山村の外れにあります。

村の中心部から30分ほど歩いたところにある「サルコファゴス・デ・カラヒア」の入り口。進行方向右手は深い谷になっています
断崖に立つ「サルコファゴス・デ・カラヒア」。まるでモアイのような風貌ですね!

カラヒアのサルコファゴは高いもので約2.5m。リュウゼツランや竹で骨組みを作り、その上に粘土と藁を混ぜ合わせたモルタルを塗って人型に仕上げています。棺の中に収められるのは、村長など身分の高い人なのだそう。頭上に置かれたドクロは、石棺の主がいかに勇猛な人物であったかを示す一種のトロフィーだったと考えられています。

入り口とは反対側から石棺のある崖を眺めたところ
よく目を凝らすと、写真左側の崖のくぼみにも別の石棺があります
盗掘者によって石棺を破壊され、ミイラを覆っていたマントなどが盗まれたのでしょう。遊歩道には人骨が散乱していました

この谷の深さは約24m、およそ10階建ての建物に相当するとか。チャチャポヤスの人々はサルコファゴとミイラをいったいどうやってあの高さまで運んだのでしょう?恐らくは、その作業中に事故で亡くなった人もいたのではないでしょうか。それでも敢えて険しい場所にミイラを安置した意味や目的はなんだったのか。謎は深まるばかりです。