What a Wonderful World!

世界の珍スポット - for curious travelers

マイクロピア(オランダ)

MICROPIA
(netherlands)

怪しい研究所!? “微生物”が主役の動物園に潜入!

オランダ、アムステルダムからの珍スポットご紹介!今回は、小さすぎて日常では見ることができないけれど、我々の周りに確実に存在している奇妙で不思議な存在「微生物」のために作られた世界初の動物園「MICROPIA」です!

2016年ヨーロッパのベスト博物館にも選ばれた超モダンな施設がすごい

小動物たちと触れ合あうことができるファミリー向けの動物園なんて世界中どこにでもあるけれど、アムステルダムの「MICROPIA」は、もっと小さな、しかも実は我々の生活の中に潜んでいるバクテリアや微生物に焦点をあてた生きものをコレクションしている。

「え~でも見るのは微生物だし、顕微鏡覗いて終わりじゃないの?」とお思いのあなた。見くびるなかれ。一歩施設の中へ入れば、まるで巨大な研究所のような内装にワクワク感MAX。

 

所狭しと置かれたプロジェクションやタッチパネルスクリーンなどの近代的装置を使い、楽しく、詳しく微生物の世界を学ぶことができる。

観るだけではなく、顕微鏡を実際に操作したり、実験やCGアトラクションを体験したりと、頭と体を動かしながら学ぶことができる工夫が盛り込まれている。

アートとテクノロジーとアカデミーを兼ね備えたその革新的な施設は、2016年ヨーロッパ・ベスト博物館(European Museum of the Year Award)にも選ばれ、2014年オープンの際には、マクシマ オランダ王妃もお忍びで訪れ、その美しく不思議なミクロの世界を堪能したのだとか。

MICROPIAのマスコットキャラクター、「クマムシ」の巨大フィギュア。このクマムシは、渇水などの過酷な状況でも生き抜くことができる、地球上で最もたくましい動物とされている。

まるで自分が小さくなって微生物たちと一緒の空間にいるかのような感覚!

周りを見ると、白衣を着てうろちょろする大人たちがいる。動物園には飼育員が欠かせませんよね?そう、実はこの大人たちは微生物の飼育員で、なぜ白衣を着ているのかというと、併設されている微生物研究所の研究者たちだから。

もちろん研究者なので質問には何でも答えてくれるし、実際に彼らが働いているラボの様子を覗き見することもできる。実際に働いている研究者たち、かっこいい!

おすすめは「ハキリアリ」と「うんちコレクション」

園内で特に僕が目を惹かれたのが、農業を営むと言われている微生物「ハキリアリ」。彼らは、仲間で協力し合って、なんとキノコを栽培しているという。

ハキリアリはアメリカ大陸に棲む社会性のある昆虫で、女王アリ、雄アリと働きアリからなる、個体数が数百万にもなる巨大なコロニーを形成。ハキリアリは漢字で書くと「葉切り蟻」で、植物の葉を働きアリたちが切り取って巣に運ぶ。

では、運んでいる葉は何に使うのか?巣で細かく葉を砕き、唾液のような分泌物を染み込ませ、栄養たっぷりの菌床を作成。そこにキノコの菌糸を植えて育てるのだとか。

農業しているは人間だけじゃないんです!

さらに園内を歩いていると、どす黒く寄せ集められた展示棚に目を奪われる。糞のコレクション。そう、うんちです。消化や健康とも深い関わりを持っている腸内細菌と、彼ら(?)の働きによって生み出されたさまざまな動物の「うんち」を紹介している。

人間のものからゾウなどの巨大動物まで、ずらずらっと整列するうんちたち。まさか色んな生きもののうんちを見比べられる日が訪れるとは、興味深い体験だ。

ギョッとする展示としては、キリンの赤ちゃんの屍。
食物連鎖において、自然界で死んだ動物たちを無機物に分解する役割を持ち、浄化力の源とされている微生物。腐食動物が屍の内側から侵食したことによって肉が朽ち、皮のみの状態で保存されている。微生物が命を失った動物たちをどのように分解していくのか、またそれが生命のサイクルにとってどれだけ重要なことなのかを物語っている。

スタンプラリーをしながら園内を回るのがオススメ。可愛いスタンプは良いお土産にもなるはず。

いかがだったでしょうか?
微生物たちのサイケデリックでエキセントリックな風貌や生態に驚愕するのもよし、本格的な顕微鏡を操って学者気分に味わってみるのもよし。MICROPIAは大人から子供まで楽しめる、不思議で奇妙なミクロの世界。機会があればぜひ一度足を運んでみてください。