セノテ・チャック・トゥン (メキシコ)

CENOTE CHAAK TUN
(MEXICO)

マヤ人が人間をいけにえにしていた場所?!
怖いほど美しいセノテの魅力発見!

メキシコ、ユカタン半島に大小数多く存在する「セノテ」。
皆さんこの「セノテ」って何かご存知ですか?
セノテとは、メキシコ、ユカタン半島にできた大きな陥没穴に地下水が溜まって表面が崩れた時にできた底の深い天然の泉。その数は大小含め7000以上と言われています。
著者の家の近くにも小さなセノテが2つあるくらいユカタン半島ではよく見られるものなんです。
セノテは通常大きな鍾乳洞で形成されていて、何キロにも及ぶ地下の水路はカリブ海へとつながっています。時が遠くなるくらいの時間をかけ、雨水が少しずつユカタン半島特融の石灰石を侵食してできた鍾乳洞はどのセノテを見ても迫力があり、かつ神秘的で言葉を失ってしまうほど!自然が作り出した芸術に感動してしまいます。

さて、プラヤ・デル・カルメンにも観光客に人気のセノテがいくつかありますが、ご紹介する「チャック トゥン」は実は観光客にあまり知られていないのでかなり穴場的なセノテなんです。

セノテ チャック・トゥンの入り口
セノテ チャック・トゥンの入り口 にある看板
入口を入るとすぐ受付がある

このセノテは大きく3つの部分に分かれていて、その2つの部分で泳ぐことができます。もう1つの部分は浅いセノテで歩くことができずっと奥まで鍾乳洞が広がっているので、歩く形で洞窟を探検できます。
天井部分が大きく空いていて洞窟となる範囲が狭いセノテもありますが、このセノテは洞窟の上の部分に穴が開いているだけ。だから太陽の光と少しのライトだけで照らされている薄暗いセノテは怖くなるくらい神秘的です。
セノテの深さは場所で10メートル以上もあり底が見えない場所もあるから、スノーケルやライフジャケットをつけていても、ドキドキしてしまいます。

階段を下りて行くとやっとセノテの入り口が見えてくる
鍾乳洞は奥まで続いている
セノテの水の透明度に感動!

マヤ人にとってセノテは大切な水の資源だったと同時に神聖な場所でもありました。彼らはセノテで宗教的な儀式を行っていましたが、その際に人間をいけにえにしていたと言われています。
見えないセノテの底から何か出てくるのでは?と想像してしまうともっとドキドキしてしまいます!

マヤの宗教的儀式を垣間見れる?
鍾乳洞はまさに芸術的
奥まで続く鍾乳洞は暗闇で見ると少しこわい

またセノテの透き通る水の鮮明さにも驚かされるでしょう。水温は冷たく1年中暖かいこの地方でも1月、2月は泳ぐのは少し寒いほど。セノテに行く最適な時期は3月から少し涼しくなり始める11月頃です。

このセノテの魅力をたっぷり味わうために水中用のライトも忘れずに持参しましょう。自然が作り出した神秘的な芸術と美しい泉でのスノーケリング。穴場的な「チャック トゥン」で是非体験してみてはいかがでしょうか?

about the navigator

Yu Larraz
メキシコ在住ライター。2009年よりメキシコ、カリブ海が美しい町プラヤ・デル・カルメンに住んでいます。
メキシコは自然と文化が非常に豊かな国。レアな情報を含めメキシコの魅力を現地からお伝えしていきます。
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