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世界の珍スポット - for curious travelers

ディーウ (インド)

DIU
(INDIA)

酒飲みの集まるリゾート地?

インド西部グジャラート州、ガンジーの生まれ故郷のためかインドの中で唯一の禁酒州であり、酒の飲むのも一苦労。隠れて高い金を出し密売酒を手に入れてコソコソ飲んでいても、警察に見つかれば1万ルピー以上の罰金を支払わなければならない。

そんなグジャラート州にも、酒が自由に安く手に入り公共の場で飲んでも咎められない場所がある。それが、州南部の小島ディーウ。ゴアと同様の旧ポルトガル領でアラビア海に面したビーチや植民地時代の古跡もあるリゾート地。一般的に酒を飲む習慣がないといわれるインド人だが、どこにでも酒好きの飲んだくれがいるのは世界共通。休日になるとグジャラート中の飲んだくれ親父が酒を求めて殺到する。

そんなグジャラート州で働いて早一年、この夏職場のおっさん達に誘われて12時間バスに揺られ、初めてディーウに行くこととなった。道中いろいろな観光名所はあるが、飲んだくれオヤジたちには“寺なんて見て何が楽しい?酒だ、酒、グヘヘヘ”と立ち寄ることも許されず、ディーウへ直行。ディーウに着くなり、売店で酒を買い朝10時からビールで乾杯。”せっかく来たから観光したいんだけど”と言ってみるものの“ディーウに来て観光?なにもネーヨ。ここは酒を飲むとこなんだよ。グヒャヒャヒャ”とのこと。このままこのペースで飲まされたら帰りのバスはゲロまみれだとなんとか脱出し、めぼしい観光地と思われるフォート(Fort)を訪れた。

ディーウのバー
ディーウのバー
営業しているのか?
営業しているのか?

歴史的に有名な海戦があった場所として有名なだけあって、インドでは珍しくきれいに整備されていてなかなか見ごたえあり。放置されえ朽ち果てた大砲や重火器もあり城好きにはたまらない。砦の中には今も現役の監獄があるようで警察が監視していた。飲みすぎでハメを外すとここに収容されるのか…と思うと複雑な気分。そのほか、歩いて回れる範囲に植民地時代に建てられた教会や聖人像や謎のミイラが祭られている博物館等の観光スポットもあり、街並みも他のインドの町と違いきれいなので安心して散策できた。

フォート(要塞)には大砲等重火器が残っている
フォート(要塞)には大砲等重火器が残っている
今も現役の監獄、立ち入り禁止
今も現役の監獄、立ち入り禁止

一通り観光も終わったのでおっさん達に合流すると、当然のごとく先ほどから飲み続けていて、監禁状態で酒を飲む羽目に。なんでせっかくの休日に毛むくじゃらのおっさん達と酒を飲まなきゃならんのだと絶望した表情でウイスキーをチビチビ飲んでいると、奴らもさすがに察したのか“ビーチ行こうぜ”とういことになり、トゥクトゥクに乗ってビーチへ。

アラビア海に面するビーチ
アラビア海に面するビーチ
ポルトガル語の看板
ポルトガル語の看板

モンスーンシーズンということもあって少々波は荒く水は濁っているが、ちゃんとした南国風のビーチ。ビキニギャル探しに行こうぜ!とビーチに駆け寄るが見渡す限り一面に飲んだくれのオジサンたちがウジャウジャ。ビキニギャルいませんでした…。たまに女の子は見かけるが水着になる習慣が無いのか、目に入るのはパンツ姿のおじさん達。しかたない、ここは飲んだくれオジサンの聖地だからなとあきらめ顔でたたずんでいると、一緒に来たおっさん達に“今日はビールノルマ3本ね”ビールを手渡される。島で買った酒は島の外には持ち出せないけど、買いすぎちゃったから飲んでとのこと。炎天下の中、屋台で買ったトウモロコシを食べながら、ぬるいビールを飲む。このトウモロコシが唐辛子・塩・ライムが擦り込んであり、少々辛めだが酒の肴に最適。この旅で一番おいしかったかも。

屋台のトウモロコシ
屋台のトウモロコシ
ビーチで飲んだくれるオジサン
ビーチで飲んだくれるオジサン

酔っぱらっていい気分でインド人たちと浜辺を散歩中、ガンジーの銅像を発見。“おっ、ガンジー”と隣の若者に声をかけると“クソ野郎が…”と吐き捨てるようにつぶやいた。酔っぱらいの戯言かと思ったけど、調べてみると確かにガンジーには黒いうわさが続々と出てきた。あまりガンジーのことをよく思っていないインド人も入るようだ。
以上、インドのダークサイドを楽しめるグジャラート州・ディーウでした。

 

国内外の僻地をたらい回しの社畜人生を続けて早10年。最近はまっているのは、一袋5ルピーの噛みタバコと檳榔。