MUSEO SUBACUÁTICO DE ARTE
(MEXICO)
海中の美術館?世界一ユニークな美術館はカリブ海の海底にあった!
誰でも美術館と言うと大きな建物の中で芸術作品を鑑賞する空間と考えでしょう。まさか素晴らしい彫刻を海の中で観られるとは思わないはず。ですがそんな海中の美術館が存在するのです。メキシコ、カンクン周辺のカリブ海の海底が展示場美術館、その名は「MUSA (Museo Subacuático de Arte)」。
MUSAは2009年に設立され、5年の歳月を経て2013年にイギリス人の彫刻家Jason de Caires taylorの487点の彫刻作品と5人のメキシコ人彫刻家による数十点の作品が海の底に設置されました。また、現在は新しくキューバ人の彫刻家Elier Amado Giltoの作品を展示しています。
この美術館の目的は芸術と環境科学の混ざりあい、そしてサンゴ礁の育成です。彫刻が設置された場所はカンクン周辺の海でも最も観光客が訪れる場所でした。彼らは海の底に置かれた彫刻でサンゴ礁を育成し海の環境を改善しようと試みているのです。
さて、現在MUSAは3つの場所で彫刻作品を展示しています。その作品数は合計で500以上!では、それぞれの展示場所をご紹介しましょう。
まずは①マンチョネス(Manchones)。
場所はカンクンからフェリーで20分ほどの場所にあるイスラ・ムへレス(Isla Mujeres)という島周辺の海中です。マンチョネスにある500近くの作品は海中8メートルの深さにありますのでアクセスはダイビングでのみです。この島へのフェリーはカンクンのプエルト・フアレス(Puerto Juarez)のフェリーダックから出ています。
さて次の展示場所は②プンタ・ニスック(Punta Nizuc)。ここでは作品は海中4メートルの深さにあるため、ダイビングやボートではなく、スノーケルのみのアクセスになります。この場所はカンクンのホテルが立ち並ぶホテルゾーンの南に位置しているので、時間にあまり余裕のない人にはおススメです。
さて、最後の展示場所は③プンタ・サム(Punta Sam)。ここはカンクンのダウンタウンから北へ16キロ行った場所です。作品は同じく3.5メートルの深さにあるため、スノーケリングのみのアクセスになります。
海中美術館の入場料は無料ですが、海中の展示場はいずれもダイビング、スノーケリング、またはボートの底がグラスになっているグラスボートでのアクセスになりますので、ツアーを申し込む必要があります。またMUSAにはお金を寄付することもできます。ツアーは通常2時間から3時間で料金は大人1人45米ドルから60米ドルなどとツアー会社によって異なりますので、滞在中のホテルで情報を得るのが良いでしょう。
カリブ海の透き通るターコイズブルーの海でスノーケルを楽しむだけでも価値ありだけど、海底にある素晴らしい芸術作品も同時に観られるなんて凄い事。カンクンにご旅行の方は世界でも珍しい海中の美術館、是非お見逃しなく!