益昌大厦
(HONG KONG)
香港の密集アパート群
国土が狭く人口密度の高い香港は住宅事情が悪いことで有名。
昔は九龍城(クーロン城)という幾層にも重なったアパート群がありました。
一度入ると出てこられないと言われ、行政権が及ばず警察さえ入れなかったスラム街。
そんな歴史を思い起こさせる場所がこちら。
もちろん危険な場所ではありません。
香港ローカルからすればそれほど珍しくない、ただいくつかのアパートが密集している場所です。
有名になったのは映画「トランスフォーマー/ロストエイジ」のロケ地として使われたから。
MTR太古駅のB出口をでて左、King’s Road沿いに5分ほど歩きます。
緑の山の手前、左手にとても大きく、古くて無機質な白っぽいの住宅外壁が見えます。
よく見ると「益發大厦」と書いてある入口が。
とても狭い路地ですが、勇気を振り絞って中へ。
現地に一歩足を踏み入れると、ものすごく圧倒されます。
5つの住宅団地がアルファベットの「E」の字で並んでいて様々な景観を作っています。
場所によってはカラフルな壁面に洗濯物が干されており、香港ローカルの生活が見える。
下から眺めていると時間を忘れて呆然とします。
プライバシー的にあまり見たら申し訳ないと思いながら、しかし住人たちは正面や横それぞれの生活が見えるわけですし。。。。
後から継ぎ足しで徐々に大きくなっていった、まるで生きた建物。
角度を変えれば違った顔を見せる、とてもフォトジェニックな場所です。