ODONIEN
(GERMANY)
鉄くずそれともアート?異空間オードニアン
ケルンの中心地から北西部へ電車で向かうと、何から錆びた鉄くずに溢れる気になる場所が窓の外に見えてきます。少し街の中心から離れており、ここが一体何に使われているのかわからない地元の人も、窓の外を見ながら首をかしげるほど。
この不思議な場所は、鉄を使って彫刻を作り出すアーティストのOdo Rumpf(オド・ルンプフ)氏のアトリエであり、野外美術館、イベント会場、文化センターでもあるユニークな場所です。
会場はほとんど屋外なので、鉄のアートは勿論雨ざらしで錆びをおびており、入り口から細い道をしばらく前に進むと、急に目の前に広く全体的に茶色の空間が広がります。夜は少々不気味ですが、夏の間は野外ステージのあるビアガーデンとして使われており、多くの若者が集まってドイツの長い夏の夜を楽むという、活気のあるたまり場となっています。
オードニアンはイベント会場として多くの人たちに親しまれていますが、この場所は自分のアトリエだけではなく、誰もが自分のクリエイティブな側面を発揮できる場としてアーティスト自身によって考案されました。そのため、既成概念にとらわれない、アンダーグランドな若者達がここによく集まり、社会的なイベントが行われたり、テクノパーティーが開かれたり、さらには若者が多く集まるフリマの場としても使われるようになりました。
オードニアンのもう一つの魅力はロボドニアンと呼ばれるロボットフェスティバルです。既にオド・ルンプフ氏が作成した鉄のロボットだけに限らず、多くの人がロボットを持ちよって集まってきます。