HASH, MARIHUANA & HEMP MUSEUM
(NETHERLANDS)
オランダの裏カルチャー“大麻”をテーマにした世界初の博物館!
皆さん、オランダといえば何を想像しますか?
チューリップ?風車?それともチーズ?
はい、どれも農業王国オランダが誇る名物です。
でもオランダには、日本人からしたらちょっと考えられない裏名物があるって、ご存知でしたか?
それは“大麻”。
実はオランダでは、他のドラッグに比べ依存度が低いマリファナはソフトドラッグということで喫煙が合法なのです。
今回ご紹介するのは、大麻に寛容的なオランダならではの珍スポット「ハッシュ、マリファナ&ヘンプ博物館 (Hash, Marihuana & Hemp Museum) 」。(以下「大麻博物館」という)
大麻博物館は、1985年にオランダの起業家であるベン・ドロンカーズとアメリカの園芸学者、エド・ローゼンタールによって設立。向精神的ドラッグとしての性質ばかりが注目されがちな大麻の悪しきイメージを払拭し、この植物の世界的影響力と歴史的重要性を研究する目的で作られました。館内にはドロンカーズが世界中を旅して集めた7000点以上のコレクションが展示されており、人類と大麻の歴史と多様な関係性が見てとれます。小規模な博物館ながら、毎年7万5千人以上もの来館者がいるアムステルダムの隠れた名所なのです。
※予備知識として・・・
「ハッシュ」「マリファナ」「ヘンプ」の名称はどれも日本語でいう“大麻”を指すものですが、「ハッシュ」「マリファナ」は人をハイな気分にさせるTHCという成分を含んだもので、「ヘンプ」は製紙や織布などの産業目的で育てられた大麻と覚えておいてください。
入館口を入るとまずは「ハッシュ」「マリファナ」をテーマにしたギャラリースペースが広がります。展示品はガラスで覆われたケースや壁に所狭しと置かれており、パイプなどの喫煙器具、医療製品、プロパガンダポスター、ドキュメンタリー写真、音楽などのアート作品、オランダ黄金時代の絵画など、さまざまなオブジェクトを提示することで大麻の歴史をたどることができる構成となっています。館内はほんのりと大麻の香りが漂い、実際に温室で育てられている大麻も鑑賞することができます。