CORPUS CONGRESS CENTRE
(NETHERLANDS)

人体の中を探検する博物館、コルプス

オランダ南部の町ライデンは、画家レンブラントの生地。また、日本人に馴染み深い医師シーボルトが住んだ町としても知られています。跳ね橋のかかる運河に囲まれた町並みは、なかなか風情があり、散策するのにもぴったりです。

さて、このライデン郊外の高速道路を走っていると、いやでも目に付くのが、巨大な人型半身付きの建物です。

膝から脳まで探検ツアー

実は、これはコルプス（Corpus）と呼ばれる人体博物館。建物自体が看板とも言えます。

見学は、16人以下のグループごとの探検ツアーの形をとります。ひとりひとり、8か国語（オランダ語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、中国語）から選べるオーディオガイドを身につけて、いざ出発！

長いエスカレータを上ると、最初の場所は、なんと膝の中！最後は脳に至るまで、血管、消化器、口腔内、目の内部など、体内のさまざまな場所を巡るツアーとなっています。

次は一体どこだろう、とちょっとドキドキしながら辿る行程。少人数なこともあり、見学が進むにつれ、だんだん連帯感のようなものが生まれてくるのも面白いものです。見学ツアー中の写真は禁止されているので、お見せできないのが残念ですが、光や音、3Dの映像も駆使した作りとなっていて、子供も大人も楽しめる内容でした。

あとはゲームと健康度チェック！

ツアーのあとは、医学的な説明や、いろいろなゲーム、テストなどが並ぶフロアを、一階ずつ下りながら、自由に見学するようになっています。内容は多岐にわたり豊富ですが、こちらは、8か国語表示とはいかず、オランダ語ができないと素通りせざるを得ない展示もありました。それでも、言葉の壁を乗り越えて、子どもたちはゲームに興じていましたし、大人も血圧など健康チェックの数値をはかったりと楽しめます。ツアー後の自由見学コースも丁寧に見ているとかなり時間がかかるため、ツアー自体の所要時間は55分なのですが、コルプス全体の見学時間は約2時間半見ておいた方が良いようです。